【決定版】クワガタ冬眠の期間と管理方法

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気温も下がり始めて、我が家のクワガタたちもこれからだんだんと活動が鈍くなって来る時期に入ります。この記事ではクワガタの冬眠(越冬)に関することを総合的にまとめていますので、ぜひご覧ください。

冬眠する種類

主にドルクス(Dorcus)属と言われている種類が冬眠をします。ドルクス属の特徴として、体が黒く平たい種類が多いです。なので、国産で言えばミヤマクワガタはルカヌス(Lucanus)属、ノコギリクワガタはプロソポコイルス(Prosopocoilus)属になるので冬眠をしません。

冬眠する国産クワガタ

オオクワガタ
ヒラタクワガタ
コクワガタ
アカアシクワガタ etc…

冬眠する外国産クワガタ

アンタエウスオオクワガタ
ホペイオオクワガタ
グランディスオオクワガタ etc…

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パラワン島やスマトラ島等の東南アジアは1月でも最低気温は23℃前後となっています。そのため、東南アジアのクワガタは気温が低くなれば活動量こそ減りますが冬眠はしないので、温度が低くなり過ぎないように注意して下さい。

冬眠のメリット・デメリット

冬眠のメリット

・長生きする

・エサ代が節約できる

冬眠のデメリット

・活動している姿を見れなくなる

・そのまま★になってしまうことがある

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冬眠中の乾燥やエサ切れに気をつけていても★になってしまうことがあります。冬を越す体力がなかったのかもしれません。

冬眠する時期

気温が15℃以下になってくると冬眠の準備に入ります。地域によって差はありますが、10月~11月頃と考えて良いと思います。その後は再び気温が15℃以上になる4月~5月頃を目安にに活動を再開します。

正確には、クワガタは眠りに近い状態で冬を越しているわけではないので「冬眠」ではありません。生物が固有の方法で冬を越す「越冬」が正しい表現かもしれませんが、この記事では広く使われている「冬眠」で解説させて頂いています。

私の場合は11月に入り、気温が下がってきてから冬眠セットを組みます。冬眠させるクワガタをそちらに移して、いつでも冬眠出来るように、冬眠セットにて日常管理していきます。

冬眠管理セットの組み方

用意するもの

・クリアスライダー(飼育ケース)
・水苔
・昆虫ゼリー
・ティッシュ

飼育ケースに水苔を入れる

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水苔は全体に水を含ませてから、固く絞った状態で入れるのがベスト!
量はケースの8割くらいでオッケー!

クワガタを入れる

ティッシュを敷いた上にゼリーを乗せる

ゼリーは蓋を剝がさずに+字に切れ込みを入れて投入した方が長持ちして経済的。
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ティッシュは活動を始めた時に目視で分かりやすくなるので便利。起きている状態だと頻回にグシャグシャにされるので、ティッシュの投入は完全に冬眠してからの方が良いかも。

冬眠中の管理

温度に注意する

5℃を目安に管理しますが、0℃~10℃の間で管理できれば問題ありません。エアコンの影響で温度差がある場所には注意をして下さい。
室外だと朝と夜での気温差が激しく、クワガタにストレスを与えてしまいすので、必ず室内で管理して下さい。

乾燥に注意する

クワガタは乾燥に非常に弱い生物です。できれば、飼育ケースはコバエシャッターやクリアスライダー等の保湿性に優れたものを使ってください。冬は乾燥しやすいので、ケース内の水苔が乾燥していれば霧吹きをしてあげます。

エサ切れに注意する

上記で述べたように、眠っているわけではないので、稀に一時的に活動してエサを探す時があります。そんな時にエサを食べられるようにエサはケース内に入れて置いた方がいいでしょう。保存料が入っているエサだと、食べない場合のエサ交換が月に一度で済むので経済的です。

冬眠からの起こし方

多くの場合は3~4月頃で15℃以上の気温が続き始めたら、自ら活動を再開し始めます。しかし、気温が上がっても起きなかったり、繁殖の計画で少し早めに起こしたい時は、こちらで起こしてあげる必要があります。

やり方は簡単で、冬眠セットからクワガタを取り出してあげるだけです。
ただし、注意点が2つありますので紹介させて頂きます。

・急な温度変化に気をつける

本来であれば徐々に温度が上がった後に冬眠から目覚めます。その工程を飛ばして、寒い場所から急に暖かい場所で飼育を行うと、ストレスがかかり数日後に★になってしまうことがあります。一般的には15℃以上の温度がある状態であれば、いつ起こしても問題は無いようです。

・すぐにペアリングさせない

長い冬眠期間を経て、クワガタは栄養が不足した状態になっています。冬眠明けは、まず高たんぱくゼリーを食べて栄養を補給してもらいます。ペアリングは冬眠明けてから1か月程経ってからが理想的です。ペアリングのために冬眠から起こす時は、そこまで考えてから起こすと良いでしょう。

よくある質問

Q.土やヒノキマットでも冬眠セットは作れますか?

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土やヒノキマットでも大丈夫です。ただし、土だとダニが湧きやすいので注意が必要です。

Q.冬眠セットにカビが生えた場合はどうしたらいいですか?

abi
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水分が多すぎたことが原因かもしれません。新しく冬眠セットを作って移動させてあげて大丈夫です。冬眠する温度帯であれば再度冬眠します。

Q.生きているか死んでいるかわからない

abi
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冬眠といっても眠っているわけではないので、よく見ると触覚が動いています。どうしても気になる時は、少し振動を与えると反応を示すはずです。

まとめ

今回はクワガタの冬眠についてまとめさせていただきました。

私が初めてオオクワガタを冬眠させた時は、5月に入っても起きずに、このままで良いのか慌てて色々と調べた経験があります。ほどなくして、普通に動き始めて活動を再開し始めたのですが、あの時は心配でしょうがなかったですね!

ぜひ皆さんは、クワガタの冬眠について心配することなく、管理して頂ければ幸いです。

冬眠期間は姿も見えず寂しいですが、再開する日を心待ちにして、出来るだけ静かに見守ってあげましょう。

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