産卵セットを組んで、カビが発生した経験をお持ちの方も多いと思います。結論を言えば、産卵セットに生えたカビはそのままで大丈夫です。しかし独特の臭いや見た目にもイヤですよね。この記事ではそんなカビが生えてきた時の対策モロモロをまとめていますので、どうぞご覧ください。
カビの種類
産卵セットに発生するカビは主に2種類あります。
・白カビ
マットや産卵材に発生します。微生物が増えてくると生えてくるものなので、クワガタにとって良い環境になっている目安と考えられます。産卵材に発生する白カビは、カビではなく菌糸であることも多いようで、どちらにせよ良い環境の目安と考えられます。
・青カビ
主に産卵材に発生します。白カビ同様に微生物が増えてくると生えてくるものなので、クワガタにとって良い環境になっている目安と考えられます。しかし、青カビは増殖によって胞子が飛び、人間にアレルギー症状を引き起こす場合もあるので注意が必要です。
カビ発生の原因
ざっくりですが、上記環境下がカビが好む環境になります。
産卵セットにおける適温は25℃、栄養源は土や産卵木に含まれる有機物や水分になります。
つまり、温度や栄養源は取り除くことが出来ない要素になるので、その他の環境面でカビ対策をしていくことになります。
カビ発生の対策
湿度対策
土や産卵材を加水し過ぎない
土は握って形が残る程度が理想的です。握った時に水が滲み出て来るようだと、加水し過ぎなので注意して下さい。
産卵材は加水→陰干し→投入の流れになります。加水時間は産卵セットの種類によって変わりますが、陰干しは加水時間×2くらいしっかりと行った方がいいように思います。加水なしでそのまま投入される方もいます。
新聞紙をはさむ
ケースと蓋の間に新聞紙をはさみます。新聞紙が余分な湿気を吸い取ってくれるので、ケース内の湿度を下げることが出来ます。
エアコン環境下で管理する
エアコン環境下だと空気中の水蒸気が減っていくため、必然的に湿度が下がります。低い温度にするほど、空気中の水蒸気は減っていくため、湿度は低くなります。
環境対策
空気を循環させる
扇風機やサーキュレーターを使用して風通しの良い環境を作ります。空気が循環することで、カビの発生を抑制します。
樹皮をはがずに投入する
産卵木を投入する際に樹皮をつけたまま投入します。その方がカビの発生が抑えられるようです。
カビの影響
そもそも自然界の朽ち木には、白カビや青カビも存在しているので、クワガタへの影響は全くありません。そればかりか、カビは栄養がある証拠なので、発生した方が良いと言う考え方もあるようです。
基本的にはメスが産卵行動を開始すると、酵素が発生しカビは無くなっていきます。大体2週間くらいでなくなる場合が多いように思いますが、私のように材が気に入ってもらえなければ、そのまま放置することになるのでカビは増えていくことになります。
それでもクワガタに影響はないので安心して下さい。産卵数も大きく影響があるようには思いませんでした。
まとめ
今回はクワガタ産卵セットにおけるカビの原因・対策・影響についてまとめさせて頂きました。
私の場合は、室内で管理するには見た目にも良くないし、青カビはアレルギーを引き起こすこともあるので、ある程度のカビ対策は続けています。
しかし、クワガタに悪影響がないことが分かったので、そこまで必死に対策はしていません。カビが生えても仕方なし!くらいの心持ちです。
みなさんも、気を張らずに、ゆるりとカビ対策をして下さい。
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