初めてでもカンタン100均人工蛹室の作り方

abi
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クワガタのブリードをしていると、蛹室を壊してしまったり、ボトルの底に蛹室を作ってしまった等、人口蛹室に移さなければならない状況は避けて通れないかと思います。
この記事では、簡単かつ分かりやすく、人工蛹室を作る方法をまとめていますので、ぜひご覧下さい。材料もすべて100均で揃いますよ。

人工蛹室とは

人工蛹室とは、カブトムシやクワガタムシが蛹になる時に作るスペース(蛹室)を、人工的に再現したものになります。素材はスポンジや樹脂などが一般的ですが、代用としてティッシュで作ることも出来ます。自作の人口蛹室でよく目にする園芸用スポンジ(オアシス)はフェノール樹脂と言う樹脂製です。

人口蛹室が必要なシチュエーション

・菌糸ボトルが劣化している

菌糸は劣化してくると水分が多く出ます。それが原因となり、カビが繁殖したり蛹室が崩れやすくなってしまいます。カビは増えると蛹に繁殖し、最悪の場合は蛹の状態で☆になってしまうこともあるので注意が必要です。

・菌糸ボトルにキノコが生えている

菌糸ボトルの側面などに出来ている場合は大丈夫ですが、上部や蛹室内に出来ている場合は注意が必要です。上部に生えて通気口を塞いでいるようであれば取り除いて下さい。蛹室内に生えていれば、正常に羽化出来ない可能性が高いので人工蛹室に移す必要があります。もし蛹室が見えない状況でも側面や上部にキノコが生えていたら、蛹室内にも生えている可能性があるので人工蛹室に移した方がいいでしょう。

・菌糸ボトルの底に蛹室を作っている

菌糸ボトルの底面が蛹室から見えるくらい底に蛹室を作った場合は、蛹室の底に劣化した菌糸の水分が溜まり、羽化不全を起こしやすくなるので人工蛹室に移します。ボトルの上下を反転させて対策する方法もありますが、その際は空気穴を塞がないように注意が必要です。

・蛹室が狭い

蛹室の大きさは蛹サイズの1.5倍ほどが理想とされています。それよりも明らかに小さいサイズの蛹室を作っている時は、羽化不全の可能性があるので人工蛹室に移します。

・蛹室を壊した

蛹室は幼虫が分泌液を出して土を固めたものになります。決して丈夫なものではないため、振動や衝撃で崩れてしまうことがあります。蛹になる前に崩れた場合は、もう一度幼虫が蛹室を作り始めますが、前蛹以降に蛹室が崩れた場合は、幼虫の力ではどうすることも出来ないので人口蛹室に移します。

とってもカンタン人工蛹室

準備するもの

ほぼ100均で揃います
  • 吸水スポンジ
  • プラケース
  • マドラー
  • ミネラルウォーター
  • 千枚通し
  • キッチンペーパー

以上です。いくつか写真に載っていないものもありますのでご了承下さい。え?写真に載っているけどリストにないものがある?後ほど説明いたします(゚∀゚)

切る

サイズはケースピッタリじゃなくても大丈夫!隙間は最後にペーパータオルで埋めるよ

ケースの高さに合わせて切ります。線を引くとわかりやすいです。吸水スポンジは、最終的に角度を斜めにして入れる事になりますので、ケースギリギリで切るよりは少し余裕をもってカットした方が良いいですよ。

掘る

現在の蛹の大きさを確認します。そして、入り口は蛹がちょうど入るくらい、中は蛹よりもひと回り大きなサイズで掘っていきます。中のサイズは最後の仕上げでさらに広く出来るので、この時点ではひと回り大きいくらいで大丈夫です。

形は玉子型で、出来るだけ中をえぐるように少しづつ掘り進めます。指の腹を使うと形の微調整が出来るので、指先も併用してみて下さい。

当初は、準備の画像でありました長いスプーンを使って掘って、マドラーの混ぜる部分で形を整えて行こうと思っていました。

しかし、実際にやってみるとマドラーのおしり部分が非常に使いやすかったです。

結局掘る作業はマドラーのお尻と自身の指先だけで出来ました。なので長いスプーンは必要なし!

角を落とした切れ端を蛹に見立てて、サイズ確認していました

加水する

ケースに吸水スポンジを入れて水を注ぎます。その際は水道水ではなく、ミネラルウォーターを使用して下さい。理由は、、、良く分かりません(+_+)調べたらそう書いてありました。不純物か何かの関係でしょうね。

下から水が溢れ出てくるまで水を注いで行きます。実際かなりの量の水を吸水します。水が溢れたら注ぐのはやめて、溢れた水は捨てて大丈夫です。

仕上げ

角度をつける為に、ケースの底に角の切れ端を投入。自分で穴を掘って角度をつけるより楽チン。

この時点で穴の中もキレイに整えます。濡れた状態で指でこすると細かいカスが取れますので、形を微調整しながらキレイに仕上げて下さい。

隙間は埋めておかないと、ケースを動かした時に強い衝撃が加わる事があります。羽化不全や最悪の場合☆につながるので、隙間はしっかり埋めましょう。私はキッチンペーパーを使用していますが、動かなければ何でも良いと思います。キッチンペーパーは濡らして隙間に入れています。

完成

何か穴がデカい気がする

ひとまずこれで完成です。

今後は時々観察し、吸水スポンジの表面が白く乾いているようなら、水を足して管理していきます。

まとめ

色々と偉そうに解説していきましたが、私自身初挑戦だったので、改善する箇所はたくさんあると思います。アドバイスも随時募集していますので宜しくお願い致します。

実際、穴は理想より大きくなってしまいしたが、これでも不全なく無事に羽化してきてくれました。ひとまずは、使える人工蛹室を作れたと言っていいの…かな😅

飼育頭数が増えると、必然的に人口蛹室を使う回数も増えてくると思います。使いたいときに、すぐに作れるように、園芸用スポンジ(オアシス)の確保はしておいた方が良いと思います!

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