針葉樹マットの目の粗さはメーカーや生産者によって異なります。この記事では、実際に針葉樹マットの粗目と細目を使ってそれぞれの特徴をまとめてみました。目の粗さで悩まれている方は、ぜひご覧ください。
針葉樹マットと記載されている商品の中には、杉やヒノキが使われているものがあります。こちらの記事では、針葉樹マットの中でも人気の高いヒノキ100%のマットを使用したレビューとさせて頂きます。あらかじめご了承ください。
ヒノキマットとは
詳しくはこちらをご覧ください。
粗目・細目比較実験
前提条件
・オオクワガタ♀を使用。
・粗目には52.4mm、細目には53.9mmを投入。
・マットは3cmほど敷き詰め、霧吹きを2回吹きかける。
・実験中に追加で霧吹きは使用しない。
・エサは完食の都度交換。
・管理温度は25~27度。
1日目
7日目
14日目
21日目
30日目
粗目の特徴
吸水性:イマイチ。ケースの端に吸収出来なかった水分が残っていた。
ニオイ:良い。ヒノキの香りの持続性もある。
劣化時の質感:良い。見た目には色が濃くなっていく程度であまり変わらない。
ケース内の汚れ:良い。粒子が大きいため、あまりケースの側面に付着しない。
エサへの付着:良い。粒子が大きいため足や体への付着量が少なく、ゼリーをあまり汚さない。
快適性:まずまず。潜っている時もあれば、潜らずに過ごしている時もある。
細目の特徴
吸水性:良い。ケースの端までしっかりと吸収する。
ニオイ:悪い。ヒノキの香りの持続性はなく、劣化時に異臭を放ちやすい。
劣化時の質感:悪い。色が黒ずみ、ベチャベチャとしてくる。
ケース内の汚れ:悪い。粒子が小さいため、ケースの側面に付着しやすい。
エサへの付着:悪い。粒子が小さいため足や体へ付着しやすく、ゼリーも汚しやすい。
快適性:まずまず。潜っている時もあれば、潜らずに過ごしている時もある。
まとめ
今回はヒノキマットの粗目と細目を比較しました。
実験結果をもとに考察すると
粗目マット
・吸水しないがゆえに持ちが良い。
・どちらかというとブリーダー本位。
細目マット
・吸水するがゆえに持ちが悪い。
・どちらかというと昆虫本位。
2週間に1度マットを交換出来る方には細目がオススメですが、手間やコストを加味して総合的に判断すると、私は粗目の方をオススメします。
やはりニオイやケース内の汚れの部分での比較が、私としては決めてになりました。
しかしながら、最終劣化状態でもダニの発生はどちらにもなかったことから、ヒノキマットは成虫飼育に便利だという事を改めて認識しました。
上記内容はすべて主観になりますが、少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです。
何か質問あれば、いつでもお待ちしています。
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