【令和5年版】コバエやダニを発生させない完全清潔クワガタの飼い方

男の子A
男の子A

コバエが発生して、部屋が大変なことになった!

母親B
母親B

ダニが湧くから、家の中で飼育するのはちょっと…

そのような経験や考えをお持ちの方に見て頂きたい内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。

完全清潔クワガタ飼育ケース完成レイアウト

必要なもの

ネット通販や昆虫ショップでしか買えない商品もたくさんありますが、今回は100均やホームセンターで取り扱いをしている商品に限定して紹介させて頂いています。

ホームセンター等で売っている天然木の商品(登り木・エサ皿・小枝など)は使わないようにしてください。コバエやダニの卵が付着している可能性がある為、発生の原因となってしまいます。また、カビの発生にもつながりやすいです。もし使う場合は、4日ほど冷凍庫で凍らせるとコバエやダニが死滅するのでお勧めです。

飼育ケース

100均で買えるもので大丈夫です。今回用意したケースは横23cm×縦15cm×高さ16.3cmですが、そのサイズで大型種のクワガタでも問題ありません。ケースの中でクワガタが方向転換出来るかで考えると良いと思います。基本的には1ケースに1匹の個別管理をします。クワガタは2匹以上を同じケースに入れると、同居相手をあごで挟んで殺してしまうことがあります。卵を産ませたい場合のみ、大きめの飼育ケースでオスとメスを同居させます。

水苔

100均で購入できます。クワガタが潜れる深さまで入れて下さい。あまり入れすぎると上部のコバエ防止シートをガリガリするので、入れ過ぎには注意して下さい。

エサ皿

ホームセンターで購入できます。エサ皿を使用することで、水苔が直接ゼリーで汚れることを防いでくれます。ダニやカビが発生しないようにプラスチック製のものを使用します。ゼリーとセットになって売っているものもあります。

コバエ防止シート

100均で購入できます。不織布のシートで、虫かごの隙間から侵入するコバエを防いでくれます。飼育ケースの大きさに合わせてカットして、フタの間に挟んで使用します。新聞紙でも代用できます。

昆虫ゼリー

ホームセンターでも100均でも購入できます。出来るだけ固めのゼリーを使用した方が、エサが飛び散らず清潔を保つことが出来ます。

管理方法

エサ交換

ゼリーがなくなったら交換で大丈夫です。エサ皿が2つあれば交換する際にエサ皿と一緒に交換できるので、エサ皿を洗うタイミングが確保できて衛生的です。エサ皿に付いたゼリーの汚れは放置しておくと異臭の原因になるので必ず洗ってください。

マット交換

飼育する個体の大きさにもよりますが、約3週間で交換します。水苔は劣化してくるとベチャベチャして、異臭もしてくるので分かりやすいです。交換ではなく洗う方法もありますので、宜しければ参考にして下さい。

管理する場所

クワガタは夏の虫の印象が強いですが暑さには弱いです。なので、温度管理には特に注意が必要です。適正温度は22℃~28℃となっていますが30℃までは大丈夫な気がします。しかし、それ以上の温度に長時間さらされると確実に弱ってきます。必ず、日の当たらない涼しい場所で管理して下さい。

我が家ではリビングの一角で飼育していますが、過去最高で31℃まで上昇しました。室内でも油断せず、温度が上がりそうなときは保冷剤や凍らせたペットボトルなどを使って温度を下げて下さい。サーキュレーターや扇風機で飼育場所の空気を循環させる方法も有効です。

霧吹き

水苔をセットする際に、水苔を水に浸して手で固く絞ってから投入します。最初にそれをしておけば、マットが劣化して交換をする時まで、新たに霧吹きをする必要はありません。

もしも雑虫が発生したら

これだけ対策をしていてもコバエやダニは発生することがあります。早期発見と早期対策で発生を最小限に抑えることが出来るので、こちらもぜひ知っておいてください。

コバエが発生したら

コバエといっても日本には260種類います。その中でもクワガタ飼育におけるコバエは主に2種類に限定されます。それぞれの特性に応じた対処方法を解説いたします。

キノコバエ

土や広葉樹のマットに卵を産み付けて繁殖します。針葉樹のマットや水苔でも劣化してくれば寄ってきます。発生した時はマットを破棄してケースを洗うことで対処が可能です。再度マットをセットする時は侵入されないように注意して下さい。

ショウジョウバエ

昆虫ゼリーに卵を産み付けて繁殖します。マットにこぼれた落ちたゼリーにも、卵が残っている可能性はあります。発生した時はゼリーとマットを破棄してケースを洗うことで対処が可能です。エサ皿も洗うことで繰り返し使っていただけます。再度セットする時は侵入されないように注意して下さい。

コバエの対策として、ケース内で大量発生した場合は、コバエを拡散させないことが重要です。コバエの発生を確認したけど、すぐに対処できない時は、ひとまずケースを洗濯ネットに入れることで拡散を防ぐことが出来ます。

殺虫剤の使用は、微量でもクワガタにかかれば悪影響を及ぼします。原因となるマットやゼリーを取り除いたあとに残っているコバエには置き型のコバエトラップで駆除する方法が良いでしょう。残ったコバエがエサを求めて別の部屋に移動して来た時は殺虫剤で駆除して大丈夫です。

ダニが発生したら

ダニの種類は5万種と言われてますが、その中でもクワガタ飼育におけるダニは主に2種類に限定されます。それぞれの特性に応じた対処方法を解説いたします。

コナダニ

体長0.3~0.5mmの白くて小さなダニで、普段は住居の中に生息しています。湿度を好み、マットやゼリーに卵を産み付けて繁殖します。基本的にクワガタには無害ですが、大量発生による気門(お腹にある呼吸器官)の閉塞には注意が必要です。発生した時はゼリーとマットを破棄してケースを洗うことで対処が可能です。

イトダニ

体長0.3~1.5mmの茶色っぽいダニで、普段は土の中に生息しています。湿度を好み、マットに卵を産み付けて繁殖します。幼虫になるとクワガタの卵や幼虫に寄生し体液を吸い始めるので注意が必要です。発生した時はゼリーとマットを破棄してケースを洗うことで対処が可能です。

ダニ対策として、ケース内に侵入させないことはほぼ不可能です。その為、ダニが入りたくない環境を維持することが対策として重要となってきます。マットやゼリーの清潔を維持するだけで、発生は大幅に防ぐことが出来ます。

クワガタにダニが付着した場合は、ヒノキマットの中にクワガタを入れることで、簡単にダニを除去することが可能です。ダニの発生を心配される方は、ヒノキマットを用意しておくことをオススメします。

ダニ除けスプレーには殺虫成分が配合されている商品があります。殺虫成分配合の商品は微量でもクワガタに悪影響を及ぼしますので、使用の際は成分をよくご確認下さい。

まとめ

この記事では「コバエやダニを発生させない完全清潔クワガタ飼育方法」を解説いたしました。

適切な環境と管理で、誰でもコバエやダニの発生を防ぐことが出来ます。

適切な環境

・飼育ケースには1匹ずつ入れる
・22℃~28℃の日の当たらない涼しい場所
・水苔をマットとして使用
・飼育ケースにコバエ防止シートをはさむ
・天然木の商品は出来るだけ使わない

適切な管理

・水苔は3週間を目安に交換する
・エサ皿を定期的に洗う

すでに飼育している方や、これから飼育を始める方にとって、お役にたてれば幸いです。
何か気になる点や疑問があれば、いつでもコメントして下さい。

家族もクワガタも、お互い快適な生活を送りましょう。

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